スイス円は121円を超えて未知の領域に突入。
スイス円が120円を超えていたのは
70年代後半から80年前半の数年間だけ。
ニュースでも過去30年間の最高値を更新みたいに書かれていて
高値の目安になる正確な数値は調べても出てこないですね。
ドルスイスは70年代前半の4.5から長期的な下落トレンドが始まり
70年代後半に1.5までスイス高が進行。
ここから85年にかけて2.8付近まで戻します。
そこを2番天井として80年代後半に1.5割れまで下落し
それ以降(目先数年のスイス高トレンドを除いては)
1.2~1.8くらいのレンジで推移してきました。
(1.2から1.3で1000pip)
ドルスイスが4.5から1.5までスイス高になった時
(70年代前半から80年にかけて)
スイス円は80円から150円まで上昇。
150円を頂点とした大きな山を作り、89年に80円まで帰ってきます。
そこから急激にリバウンドし、90年に付けた115.7の高値が
昨年まで破られることのなかった大天井。
この時は、プラザ合意で下落した後のリバウンド相場で
他のクロス円通貨も、90年に長期的な戻し天井をつけていますが
その後、現在までにこの壁を超えているのはスイス円とNZ円だけです。
【プラザ合意下落後のリバウンド天井】
スイス円 115.7
NZドル円 91.79(史上最高値97.75 2007年)
ドル円 158円
ポンド円 285円
カナダ円 137円
豪ドル円 120円以上(35年前は250円超えてたんですね)
この記事を書いている現在の状況は(11月15日土)
安倍総理が11月17日に発表されるGDPの結果を見て
消費増税を決めるけれども
(GDPが事前に悪いことがわかったらしく)
増税を先送りして衆議院を解散したいと周囲に話している段階で
報道では解散総選挙はほぼ確実と言われています。
雇用統計の前の日に見たマット今井さんのセミナーによると
黒田バズーカーの影響によりドル円は120円に行くだろう。
その理由は、年金砲の実弾も出てるし
これほど一方的でわかりやすい相場はないからみんなが乗ってくる。
買い遅れた人がたくさんいるから、これから買いが湧いてくるだろう。
ところが、1つ気になるのが
黒田バズーカー後のシカゴ筋のポジションが発表されたのですが
大して円売りポジションが増えてないんですよね。
HFの人たちはもしかしたら虎視眈々と円買いを狙っているのかもしれない。
あと、この時と大きく状況が違うのが
マットさんは年内解散はないだろうと言っていました。
マットさん曰、政府の年金砲と日銀の金融緩和の協力が
強い意思表示であると受け止められて、ドル円や株が買われているので
解散して、政府と日銀の間に亀裂が入ったら、まずいことになりそう。
状況が変わってトレンドが徐々に変化しつつある時期かもしれません。
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